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正しい手洗いで感染症の予防を

冬になると気になるインフルエンザ。その予防というと、第一に思い浮かべるのが予防接種。しかし予防接種だけでなく日常での予防措置も非常に効果的です。

インフルエンザや風邪のウイルスの感染経路には、接触感染、飛沫感染、空気(飛沫核)感染の3通りがあります。飛沫感染や空気感染の予防にマスクをする人は多くいますが、くしゃみで飛び散った飛沫物が付着したところを触ったり、鼻水や唾液が付着した手でドアのノブや机などに触ったりしても、感染の可能性があるので要注意です。こういった接触感染の予防には手洗いが有効です。手洗いはウイルス感染だけでなく、すべての感染症予防の第一対策でもあります。

外出後、食事の前、トイレの使用後のほか、おむつ替え、けがの手当てなど、排泄物、血液、体液を扱う作業の後は、たとえ汚染物に直接触っていなくて見た目には汚れていなくても、必ず手を洗うべきです。また細菌感染による食中毒などを防ぐために、食品に触った後、ごみ箱に触ったりごみ処理をしたりした後にも、必ず手を洗いましょう。ただし、その洗い方にも気を配る必要があります。ただ濡らすだけや、石けんを使ってもいい加減な洗い方では微生物は除去できません。

感染症を防ぐための手洗いの方法

農林水産省のウェブサイトでは、食中毒を防ぐための手洗いの方法が下記のように示されています。

  1. 指輪や腕時計、アクセサリー、つけ爪をはずす。
  2. 最初に流水で汚れを洗い流す。
  3. 石けんをつけて十分に泡立てる。
  4. 手のひらをあわせてよくこすり、次に手のひらと手の甲を合わせてよくこする。
  5. 両手を組むようにして指の間をよく洗う。よく泡立てて1分間以上もみ洗いする。
  6. 爪の間も十分に洗う。
  7. 親指は反対側の手でねじるようにして洗う。
  8. 手首も忘れず、反対側の手でねじるようにして洗う。
  9. 洗った手が再び汚れないように、蛇口を石けんで洗い流してから水を出し、流水で石けんと汚れを十分に洗い流す。
  10. 清潔な乾いたタオルなどで水気を拭き取る。

手を拭くタオルは個人で専用のものにします。自分の服やズボンで拭いてしまっては、手を洗った意味がなくなりますし、濡れたタオルは細菌の温床です。使い捨てのペーパータオルがベストです。指先には爪ブラシを使うのも効果的です。水道栓の開閉は手首やひじなどで簡単にできるものがよいのですが、そういうタイプではない場合、水道栓は洗った手で閉めるのではなく、手を拭いたペーパータオルを使って閉めるのが理想的です。

なお、逆性石けんは細菌やコウボの仲間の殺菌には有効ですが、カビやウイルスへは効きません。しかし石けんを使うことで、手に付着したウイルスを「物理的」に落としやすくなる効果があります。速乾性のアルコール消毒液は、細菌やカビ、一部のウイルスに有効です。ただし、ノロウイルスのようにアルコールが効かないウイルスもありますので、過信はできないことを忘れずに。

感染症の予防は「手洗いにはじまり、手洗いに終わる」ともいわれます。こまめな手洗いで微生物から体を守りましょう。なお、お湯や石けんで手を洗うと皮膚の皮脂が取り除かれ、手が荒れやすくなりますから、保湿クリームなどで皮膚の保護をしましょう。


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